代替馬クレセントシチー 第11戦


育成に定評のある佐藤哲三騎手が丹念に調教。それだけでも激アツ。

その期待通り4戦目で7番人気と低評価ながら、3角13番手から一気の大外マクリで突き抜け優勝!!

ほっさん軍団悲願の代替馬による初優勝を実現!!


しかし、昇級してからはきちんと仕上げて出さずに大敗続き。

追い切りではニューポリトラックで毎回素晴らしい伸び脚を披露。また水木のコース4番時計を計時するなど絶品の動き。

平坦なポリトラックで抜群の動きをするので、私は随分前から軽い芝での出走を言い続けて来たが、ついに前走で実現。

予想通りの走りで勝ち馬からクビ差2着(9番人気)と大駆け。しかも走破時計は1000万クラスで勝ち負けできるほどのもの。

当然次走は優勝を期待。

夏の番組再編までに勝ち上がることができれば降級の恩恵を受けることができる。それまでに時間は少ないが何とか勝ち上がって欲しい。


5月27日 京都8R 500万下 芝2200m 混合戦に出走!!

11着/1番人気。


騎手にとっても馬にとっても初めての1番人気だったが、あまりにも大敗。

正直、ここまで負けるとは思わなかったが、終わってみれば、降級ライン直前に無理やり出走した感じの状態の悪さ。

レース前の稽古の動きも悪く、毛ヅヤも悪くピークは完全に前走或いは前々走。

それでも、万が一ここを勝てば即降級ということでそりゃ多少状態が悪くても出走できる状態ならば出走させるでしょう。

今回は仕方ない。私は度外視している。


前走の時計は本物だし、芝適性や能力も稽古の動きからも間違いない。

しっかりと立て直し、トモの疲れを取ればまだまだやれる。

次に期待します。


レース回顧と時計の分析、レース後の菱田裕二騎手と佐々木晶三調教師のコメント、専門誌の評価を掲載。


写真多数付き現地観戦レポート。

(2012年5月28日完結)

2012年5月14日立ち上げ

●次走は5月27日 京都8Rを予定

 前走後の5月14日に更新されましたクラブ公式HPクレセントシチーの近況報告では、

前走後、馬体の状態を見ながら調教を進めていますが、今のところ異常はないようです。佐々木師は「好走したので疲れが出るかと思いましたが、脚元やトモなども割としっかりとしています。もう少し様子を見ないと何とも言えませんが、このまま進めて問題がないようなら来週の2200mに登録したいと考えています。しかし、馬体に緩いところは残っているので無理をせずに走らせていきたいと思います」と話しています。

 ということで、本当のところは一度使って放牧に出しトレゾアシチーと馬房交替する佐々木晶三師プランでしたが、クレセントシチーが思わぬ好走をし、優先出走権を取得した為に、状況が変わりました。クレセントシチーは5月中にあと1つ勝てれば、6月の番組再編において降級ができ、もう1度500万クラスを走れます。そうすると厩舎としても2勝を数えることができ、これを逃す手はありません。また優先出走権がありますから、出馬ラッシュになると思いますがそれでも出走することができます。逆にトレゾアシチーは勝ち星が全く数えられない馬。少々長く放牧地においておいても大勢にに影響はありません。ですので、上手く理由をつけてクレセントシチーが在厩することになりました。

 次走はクラス編成前のラストチャンスとなる5月27日 京都8R 500万下 芝2200m 混合戦に出走予定です。鞍上は強化されるのでしょうか、それとも脚元の負担を考えて減量騎手を使うのでしょうか。いずれにしても勝ち負けを期待します。

これ以降は2012年5月23日に作成

●追い切り情報(5月23日更新)

前走前  5月2日 栗東ニューポリトラック 良馬場 強め余力

助手
6F 77.7
5F 63.4
4F 50.3
3F 37.5
1F 11.9[8]



5月20日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
4F 53.3
3F 37.8
1F 12.3[9]


5月23日 栗東ニューポリトラック 良馬場 追って一杯

助手
6F 79.7
5F 64.7
4F 51.2
3F 37.9
1F 11.9[8]
 5月20日、前走から少し間隔が空きました。それほど万全の状態ではないというところが本音でしょう。それでも今週出走して勝てれば次週から降級の恩恵を受けることができますし、優先出走権を持っていることを考えてもギリギリの今週させるしかないでしょう。後は勝ち負けにかかわらず、しばらく放牧でしょうね。なんとか、前走くらいの状態まで持って行きたいですね。無理かな?

 5月23日、悪い時計ではないですが、前走前と比較すると随分見劣りします。やはりまだ完調ではなさそうです。しかし、それでも降級前の最後の節ですし、優先権があるわけですから、ここは出走すべきですよね。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。最高評価だった前走前よりはツーランク下と見ます。だからと言って決して悪い動きではありません。最後も11秒台でまとめていますし。

●気になる出馬想定表(5月27日 京都8R)

出馬想定表 5月27日 京都8R 500万下 芝2200m 混合戦 フルゲート16頭 想定数10頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
エルヴィスバローズ 松山弘平  5/05 胎内5下 新潟芝2200 11 10
グルーヴィクイーン 和田竜二  3/10 熊野5下 中京芝2000 17 17
クレセントシチー 菱田裕二  5/06 500万 京都芝2000 11 11 14 B+
クーガーストリート  4/29 500万 東京芝2400 11
コウユータイセイ 藤懸貴志  5/12 500万 新潟芝2400
スターリットスカイ  5/13 500万 新潟芝2000 10
スマッシュスマイル 中井裕二  4/07 白鷺10下 阪神芝2200 10
パントクラトール 四位洋文  5/05 胎内5下 新潟芝2200 10
ロットネスト 高倉稜 11/26 松浦5下 小倉芝2000
ローレルジャブラニ  5/20 500万 新潟芝2200 10

表中 青字は1000万クラスでの成績 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在10頭出馬想定されています。なんだかお手軽そうなメンバーです。長距離で勝ち切れないメンバーとキャロ馬でシーザリオの下で実力は認めるも長期休養明けの馬かと言ったところです。こりゃ、菱田裕二騎手が上手く乗ってくれれば間違いなく勝てる面々ですけどねぇ。

これ以降は2012年5月24日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 5月27日 京都8R 500万下 芝2200m 混合戦 出走数14頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エルヴィスバローズ 松山弘平  5/05 胎内5下 新潟芝2200 11 10
グルーヴィクイーン 和田竜二  3/10 熊野5下 中京芝2000 17 17
クレセントシチー 菱田裕二  5/06 500万 京都芝2000 11 11 14 B+
クーガーストリート 浜中俊  4/29 500万 東京芝2400 11
コウユータイセイ 藤懸貴志  5/12 500万 新潟芝2400
シーズガレット 花田大昴  5/13 500万 京都ダ1900
スターリットスカイ 藤岡康太  5/13 500万 新潟芝2000 10
スペシャルピース 北村友一  4/04 交流 笠松ダ1800 14
スマッシュスマイル 中井裕二  4/07 白鷺10下 阪神芝2200 10
テーオーゼウス 川須栄彦  5/19 荒川5下 新潟芝2000 10
テーオーダンシング 国分恭介  5/13 三条5下 新潟ダ1800
パントクラトール 四位洋文  5/05 胎内5下 新潟芝2200 10
ロックフルマーク 国分優作  4/22 燧ケ5下 福島芝2600 16 16 14
ローレルジャブラニ 幸英明  5/20 500万 新潟芝2200 10

表中 青字は1000万クラスでの成績 「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●京都芝2200mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前直線入り口付近。1コーナーまでは約400mあり、そこまでに先行争いはだいたい決着する。メンバー的にも中長距離が得意な馬だけが集まりやすいので、乱ペースになることはほとんどない。
 前半はスローペースでゆったり進む。3コーナー過ぎの坂の頂上付近から一気にペースが上がり、外回りコース特有のロングスパート。京都向きの軽くて切れる末脚を持っている馬が突き抜ける。
 脚質は逃げ馬が少し苦しい。馬群が縦長になりやすいので、単騎で行ける可能性は高いが、力のある馬でないとなかなか残れない。むしろ脚質よりも距離実績・適性が重要。コースを問わず過去に実際に芝2200mで好走したことがある馬が信頼できる。
 枠順は内枠の方が優勢。この距離はフルゲートになることは稀だが、内枠の方がいい。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 距離実績、決め手
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、安藤勝己、渡辺薫彦、福永祐一、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳新馬 2分18秒2
3歳未勝利 2分15秒8 2分17秒1 2分19秒1 2分22秒2
3歳500万 2分15秒9 2分17秒8 2分19秒7 2分19秒2
古馬500万 2分15秒1 2分17秒9
古馬1000万 2分13秒9 2分16秒4
古馬1600万 2分15秒8
古馬オープン 2分13秒4 2分14秒4 2分15秒7

●騎手は菱田裕二騎手 ほっさん評価「E」

 今回もクレセントシチーの鞍上は3度目の騎乗となる菱田裕二騎手です。前走は芝替わりのクレセントシチーを勝ち馬からクビ差2着まで持ってきてくれた功労者ですが、私は4角でごちゃつかなかったら勝てていたという評価ですので、相変わらずここまで87戦だった1勝の彼に高い評価はしていません。

 しかし、減量3キロが利いての好走は間違いありませんし、減量3キロということはデビュー仕立ての新人くんということなので、技術的な部分は仕方がないですね。ここで2勝目を挙げて欲しいですね。

 今回はマークされると思いますが大丈夫かなぁ。


 2012年5月24日現在、JRA通算1勝。勝率1.1パーセント、連対率4.6パーセントと騎乗馬の質は悪いが、減量3キロを生かせていない印象。


 菱田 裕二(ひしだ ゆうじ)は1992年9月26日生まれの19歳。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している1年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。岡田稲男厩舎所属。

 2012年に栗東の岡田稲男厩舎所属騎手としてデビュー。同期には中井裕二、長岡禎仁、原田和真、山崎亮誠がいる。

 初騎乗は3月3日、1回中京1日1Rでバトルマグマに騎乗して4着。4月14日、2回阪神7日1R トーブプリンセスにて初優勝。これは10番人気だった。


 2012年デビューの新人騎手5人の2012年5月24日までの騎乗成績は以下のとおりです。

中井裕二  2勝
原田和真  1勝
菱田裕二  1勝
山崎亮誠  1勝
長岡禎仁  0勝

 まだまだこれからですね。ただ、1つ勝っているというのは妙なプレッシャーにならない為プラスだと思います。


 ほっさん愛馬での成績 (2戦0勝)

 2012年 3月11日 クレセントシチー 500万下 中京ダ1900m 11着/11番人気
 2012年 5月 6日 クレセントシチー 500万下 京都芝2000m 2着/9番人気


2012年 5月 6日 愛馬クレセントシチーに跨る菱田裕二騎手。(2着/9番人気)

これ以降は2012年5月26日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ローレルジャブラニはスッと動けるタイプではないので直線入り口でゴチャついたのが痛かった。スムーズに運べれば巻き返し十分。芝でメドを立てたクレセントシチー、叩いた上積み大きいパントクラトール、スンナリ行けそうなテーオーゼウスも争覇圏。」


短評は「高配含み」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
クレセントシチー △△
テーオーゼウス
コウユータイセイ △△
エルヴィスバローズ
バントクラトール △△
ローレルジャブラニ
スターリットスカイ
グルーヴィクイーン
シーズガレット
スマッシュスマイル △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ローレルジャブラニ 3.3
パントクラレール 4.9
クレセントシチー 5.0
テーオーゼウス 5.7
スマッシュスマイル 9.7
コウユータイセイ 11.7
以下14倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
クレセントシチー 78 65 74 78
バントクラトール 82 82 80 69
ローレルジャブラニ 77 71 68 71


デイリー馬三郎

吉田順一 本紙の見解

「前走惨敗のパントクラトールだが、攻め気配からすれば納得の一戦。ひと叩きで本来の切れ味を取り戻しており、伸びしろは相当。2戦目で力を示す。」

◎ パントクラトール
○ クレセントシチー
▲ テーオーダンシング

以下省略


全13記者中 ◎(本命)印はありません><  〇(対抗)4記者  ×(4番手) 1記者と2〜5番手評価のようですね。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

クレセントシチー(2着)

 「ゲートがひと息で位置取りは後ろになりましたが、芝の走りが良かったし、ラストはしっかり伸びてくれましたね。」(菱田裕二騎手・競馬ブック)

 「ゲートが一息で位置取りは後ろとなりましたが、芝の走りが良かったしラストはしっかり伸びてくれました」(菱田裕二騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「馬体の関係でダートを使ってきましたが、芝適性は十分です。また今回は減量効果もありましたが、終いの伸びは目立っていました。レース後特に異状はありませんが馬体に緩いところがあるので反動がくるかもしれません。暫らくは様子を見て次走を決めたいと思いますが、場合によっては一息入れなくてはならないかもしれません。しかし、優先権がなくなっても芝の長いところは頭数が揃わず、登録ができるので状態を優先したいと考えています」(佐々木晶三調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
 「1角で内に潜り込んで中団のイン。初芝でも余裕を持って追走できていた。直線入り口は少し混雑したが、馬群を捌くと追うほどに伸びてグイグイ加速。3キロ減も効いたと思うが、芝適性を示す内容。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

クレセントシチー

 「4角でスムーズにさばけなかったけど、あの時計での2着だからね。今回走れば本物。」(佐々木晶三調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は、直線の末脚は見所がありました。この中間も疲れなど見られず馬体については問題ありません。距離は延長されますが上手く流れに乗れれば好走が期待できるでしょう」(佐々木晶三調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

 「前走は時計が速かったが、芝適性は示した。外回りなら更に持ち味が生きる。」(佐々木晶三調教師・競馬ブック)

 「前走は4角でスムーズさを欠いていただけにびっくり。時計も優秀だった。今回走れば本物だね。」(佐々木晶三調教師・大阪スポーツ)

●ほっさん予想

 前走初芝でガラリ一変好時計で勝ち馬からクビ差の2着に来た我らが愛馬クレセントシチーですが、今回は他に前走現級2、3着の馬もおらず、優勝への好機と思います。おそらく1番人気になるのではないでしょうか。

 問題は前走よりも動きが落ちていること。正直、今週出さなければ来週からはクラス再編で降級の旨みがないこと。これが少し無理をして出走している最大の要因です。今週のラストチャンスで勝てれば次週は降級し、もう一度500万クラスを走れますから、厩舎としても貴重な勝ち星が2つ数得られる。クレセントシチーは優先出走権もありますし、出走するしかありません。

 もう1つの問題はいまだ1勝しか挙げることの出来ていない菱田裕二騎手です。最近騎乗ぶりは少しずつ良くなってきたものの、まだまだモノ足りません。新人ですし、当然なのですが、前走も上手く捌いていたらクレセントシチーは勝っていました。また、勝ち星へのプレッシャー、人気馬騎乗へのプレッシャーも気になります。人気薄の気楽な立場とは大きく状況が異なります。

 菱田裕二騎手にはこれらを跳ね除けて優勝し、勝てる騎手になって欲しいですね。チャンスですよ。今回は2着じゃダメですから。

●当日は口取りの権利を持って現地応援いたします

 当日は休日ですので、現地応援する予定です。夜、パドック写真多数付きの現地観戦レポートをアップする予定です。口取りは申込み前回に引き続き当選いたしました。

 この日はクレセントシチーの他に、前走未勝利戦を6馬身差で圧勝して昇級初戦も期待の大きいハルシュタットや、昇級後難しい面を見せ苦しんでいるフランベルジェも出走します。これらの口取りも当選しました。1つは勝ちたいと思っています。クレセントシチーが一番熱いですし、降級するには今週しかありませんから勝って欲しいですね。

これ以降は2012年5月28日に作成

●パドック

 当日はおそらく1、2番人気になるであろう愛馬クレセントシチーに大きな期待を持って、そして口取りの権利を持って現地応援に行きました。しかし、すでに出走した期待の愛馬ハルシュタットが10着に大敗。フランベルジェは最初からあまり期待はなかったのですが、これも大敗。そして菱田裕二騎手が3頭任されている内の佐々木晶三厩舎のクレセントシチーを除く2頭があまりいい騎乗と言えない中での敗走と暗雲垂れこめていました。

 写真は全て撮影順です。


出走30分前は2番人気でしたが、最後の最後に逆転して1番人気に支持されます。こういった、直前で売れる場合は結構信用できるんですけどねぇ。



いつもの”難しい顔”をしているように見える我らが愛馬クレセントシチー。



適度な発汗で良さそうに見えたローレルジャブラニ。(2番人気7着)



しかし、クレセントシチーの毛ヅヤが悪いのなんの。3走前に中京で見た時はピカピカでした。そこから前走か前々走がデキのピークだった気がします。



3番人気(2着)のパントクラトール。こりゃ、いい仕上がりにナイスな馬体です。



とまーれーのあと。ロックフルマークを撮りたかったのではなく、完全に邪魔されました。奥がクレセントシチー。



パントクラトールと2つ前のレースで勝った時にサインを貰った四位洋文騎手。ありがとー。



フランベルジェでは人気を下回った藤岡康太騎手とスターリットスカイ。(9番人気5着)



ルクソールさんの天敵?シーズガレットに騎乗する花田大昴騎手。



クレセントシチーの鞍上・菱田裕二騎手はパドックには現れませんでした。



4番人気テーオーゼウスに騎乗する売り出し中の川須栄彦騎手。

●本馬場入場


ロックフルマークに騎乗する先輩・国分優作騎手と談笑するクレセントシチーの鞍上・菱田裕二騎手。
「おい、お前、いい馬に乗せて貰ってんなぁ。1番人気だぞ」と言うような会話がされたと思われるのですが、これは心理作戦で、いまだ1勝の菱田裕二騎手に1番人気のプレッシャーをかけ、蹴落とす作戦です。見事ヒッシーは術中にハマり、11着に敗れますが、呪文を投げかけた優作兄ちゃんも12着に沈み、クレセントシチーに僅かに先着を許します。



このあと、輪乗りでも四位洋文騎手に声をかけられます。人気馬に乗っていると違うようです。



馬体は素晴らしいのですが、調子落ちしていましたね。



もっと上手くなってクレセントシチーの主戦になってください。



デビュー以来、初めての1番人気馬騎乗に笑いが止まらない菱田裕二騎手。しかし、この数分後、しばらく引きつることに。



国分恭介騎手とテーオーダンシング。(12番人気4着)



相変わらず、難しい顔をしているクレセントシチー。

●レース 


クレセントシチーは好スタートですが、後方に下げます。せっかくのスタートですし枠も最内枠ですし3キロ減なのですから、前に行っても良かったと思います。



押っつけないのでどんどん後ろに下がります。



まぁ、ここで余力を使っていない分、前走のように終いは弾けるのかとも思いましたが。



道中は10番手の最内を進みます。

 絶好のポジションかと思いきや、ずっと押っつけ通しで、4コーナーから直線に向いたところでも全く動かず、この時点で大敗を確信しました。結局11着で入線。1番人気だっただけにショックは大きかったです。

●時計の評価

 今回のクレセントシチーの走破時計2分14秒2良馬場は京都芝2200mの古馬500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが2分15秒1良馬場ですが、全体的に高速馬場になっており、勝ち馬からコンマ9秒も離されていることから、厳しい評価をしなければいけないでしょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

クレセントシチー(11着)

 「前半は2000メートルで掛かるくらいの行きっぷりでしたが、今日はどうしたのか、押っつけ押っつけで・・・」(菱田裕二騎手・競馬ブック)

 「乗り役の話で前半はかかるようなところがあったものの、直線は反応しなかったと話しています。この中間は特に異常はありませんでしたが、やはり前走の反動がトモの踏ん張りに出てしまったようです。レース後問題はありませんが、しっかりと立て直せばまだまだ活躍できる素質を持っているので今後は放牧して良化を図ります」」(佐々木晶三調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

 「前走は2000mでかかるくらいの行きっぷりでしたが、今日はどうしたのか押っつけ押っつけで反応してくれませんでした」(菱田裕二騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

クレセントシチー(11着)

 「リングハミ。脚捌きは硬め。無理せず後方から。枠なりに内に通ってロスなく追走していたが、ピリッとした脚を使えず、いいところなし。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 いつものクレセントシチーの賞金ですから、特別出走手当の346000円を1口で割りますと626円ですよね。まさかこれだけしか貰えないとは。悪くても出走奨励金は貰えると思っていました。これはがっかりですね。

●今後の展望

 今回はこの週を逃すと降級の権利がなくなることから多少無理に使ったという感じがあります。追い切りも前走前はニューポリトラックで4番時計を出すほどの調教内容でしたが、今回は追い切りのところでも書きましたように動きも前走前ほどではありませんでしたし、毛ヅヤが悪い。調子落ちは明白でした。

 ですから、それでも負けすぎとは思いますが、今回は度外視しています。しっかりと立て直せばもっとやれます。それほど前走の内容は良かったし、時計も優秀でした。

●最後に

 競馬ですから、山あり谷ありいろいろとあるのですが、この日は昇級初戦の愛馬ハルシュタットといい、期待が大きかった愛馬たちがことごとく2桁着に沈んだことは大変ショックでした。

 しかし、冷静に分析するとそれぞれ敗因や理由があり、しかも1つ勝っている500万クラスでの話ですからマシですね。これがまだ未勝利の身分で前走2着だった馬がこの時期これだけ大敗してしまうと、未勝利戦の終了期限までに勝ち上がれるのかな?と心配にもなりますが、500万クラスですから、期限はありませんし、しっかりと立て直せば前走並みの走りは出来る馬です。前走の好走がなく、今回芝の初戦でこれだったら、佐々木晶三先生は芝は諦めてしまうでしょうが、前走の強い印象があります。また芝の中距離を使ってくれることでしょう。

 時間は要しても構わないので、しっかりと立て直して欲しいですね。

 レース後の佐々木晶三先生のコメントでも”素質がある”の言葉が出て来ているように、いままでの全く期待できない馬から確実に師の中でも昇格しています。大切にして欲しいですね。もちろん、私はずっーーーと大きな期待をしていますよ。それはこのサイトをご覧いただいている方が一番ご存じですよね。期待しているから、陣営に多くの苦言を呈したこともあります。これが箸にも棒にもかからないどうしようもない馬ならなんとも思いませんが。

 次走も当然勝ち負けを期待しているぞ。頑張れ、クレセントシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2012年5月14日立ち上げ 22日、23日、24日、26日、28日加筆

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る

クレセントシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2012年 5月 6日 第10戦 500万下 京都芝2000m (2着/9番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2012年 3月17日 第9戦 500万下 阪神ダート1800m (6着/9番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2012年 3月11日 第8戦 500万下 中京ダート1900m (11着/11番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2012年 2月19日 第7戦 500万下 京都ダート1900m (11着/13番人気) 

2011年11月19日 第6戦 500万下 新潟ダート1800m (14着/10番人気)

2011年 6月12日 第5戦 3歳500万下 阪神ダート1800m (14着/8番人気)

2011年 5月15日 第4戦 3歳未勝利 京都ダート1800m (1着/7番人気)

2011年 5月 7日 第3戦 3歳未勝利 京都ダート1800m (4着/11番人気)

2011年 4月16日 第2戦 3歳未勝利 阪神ダート1800m (8着/11番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2011年 3月19日 デビュー戦 3歳未勝利 阪神ダート1400m (10着/13番人気)